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    2008年10月6日月曜日

    ナイチンゲールの沈黙

    『ナイチンゲールの沈黙』 海堂尊(著) 宝島社文庫

    東城大学医学部付属病院の小児科病棟に勤務する浜田小夜。彼女が担当する癌網膜芽腫(レティノブラストーマ)患児の父親が殺害される事件が発生し、警察庁から派遣された加納警視正が捜査を開始した。
    バチスタ・スキャンダルから9ヶ月、不定愁訴外来の田口公平や厚生労働省のロジカルモンスター白鳥圭輔だけでなく、大量吐血で緊急入院した伝説の歌姫を巻き込み、事件は意外な展開を見せ始める。

    前作『チーム・バチスタの栄光』でぐいぐいと問答無用に物語を引っ張っていった田口&白鳥コンビは、今回は少々抑え気味になっているのが残念といえば残念。ただ、非常に読みやすいので最後まで一気にいけた。これは文体なのか構成なのかキャラクタなのかその全部なのか。比較で言うと前作には及ばない気がするものの、続く『ジェネラル・ルージュの凱旋』への布石と読むならそれも納得かもしれない。
    犯人探しとか医療サスペンスを期待すると拍子抜けしてしまうが、一連のドラマとみれば十分に面白い。早く次作が文庫化しないかなぁ。

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