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    2008年5月30日金曜日

    夜愁

    『夜愁』 サラ・ウォーターズ(著) 創元推理文庫

    1947年、ロンドン。第二次世界大戦の爪痕が残る街で生きるケイ、ジュリアとその同居人のヘレン、ヴィヴとダンカンの姉弟たち。戦争を通じて巡り合った人々は、毎日をしぶとく生きていた。そんな彼女たちが積み重ねてきた歳月を、夜は容赦なく引きはがす。想いは過去へとさかのぼり、隠された真実や心の傷が静かに語られていく。

    『半身』『荊の城』と続いたヴィクトリア朝時代のロンドンから舞台は近代へ移ったことで、時代背景からくる背徳的な独特の雰囲気が薄れた感がある。また終戦前後の混乱期を生きる登場人物の逞しさからか、前作までと違い夜の闇が濃くなく、澄んでいて切ない。
    作品の雰囲気が変わったことで著者の持つ魅力が薄れたとは思わないが、少し違和感を感じたのは事実。群像劇だと理解しつつも、物語の終着点を探しながら読み進めたせいかもしれない。徐々に過去へと遡りながら、最終的に出発点に帰着することで不思議なカタルシスを得たが、結局現在の混沌は何も解決しておらず不条理感一杯だったりする。
    無理な例えかもしれないが、死ぬ間際に見る人生のフラッシュバックで最後に誕生の瞬間を見るような感じだろうか。

    2008年5月26日月曜日

    熊本出張の意義

    土曜日に熊本へ出張してきた。熊本に行くのは何年ぶりだろうか。実はこの出張には密かな楽しみがったのだが、残念ながらその目的は達成できなかった。

    というのも5,6年前になろうか、初めて熊本へ出張に行った際に熊本空港で買った「手羽めんたい」があんまりンまくて、当時ネットで幾つか試し買いをしたものの、あんまり美味しくない。どうも同じものが見つからなかった。まぁでもそのとき買った銘柄を覚えてなくても、また行った時に買えば良いやなどと安易に考えていたのだが…。
    で、今回いそいそと空港の売店を巡ってみたのにどこにもない!店員に聞いてみたが素気無くされてしまった。にゅ~。人気なかったのかなぁ。聞くと九州の居酒屋なんかでは普通にメニューとして載ってるらしいから人気がないとも思えないんだけど。残念だ。

    代わりに「武者がえし」というお菓子を教えてもらった。コシアンをパイ生地で包んだようなお饅頭。これはこれで美味しい。以前に食べたことがあるような気もするが、とりあえず気に入った。
    そういえば、スザンヌのおかげで急に有名になった?「いきなり団子」の幟旗が沢山立っていたのがおかしかった。買わなかったけど。

    2008年5月21日水曜日

    いつものことながら

    一旦ちょっとでも間が空くと、次の更新まで月単位で空いてしまうのを何とかしたいと思いつつ、今回は何とか1ヶ月以内で済んだ(笑)
    さて、ほんとなら写真つきで、と思っていたんだけど、時期を逸してしまったので記録だけ。

    - GWの連休は、いつも通り。寝て過ごした。
    - 幾つか観た映画の感想記録はこっち
    - 短い連休が明けてから日帰り出張が目白押しで、再度福井や岡山、京都、東京、そして今週末の熊本と続く。さらに来月初旬にはドイツ出張も控えている。福井では焼鯖の串刺しをお土産に(ちょっと値切って)買って帰ったがこれがまたンまい。「絶対に生姜醤油で!」という店員さんの言に従って正解。これはまた買わねばなるまい。
    - 初めて「鴨川をどり」を観に行った。茶席付きのチケットだったんだけど、単にコーヒー1杯とか付いてるだけかと思っていたら全然違った。無知って恥ずかしい。舞妓さんが優雅に茶を点てるのを眺めながら少々慌しく茶をいただく。団体で次々入れ換えなんだけど中々面白い体験でした。お茶請けの皿って持って帰れるのね。羊羹の作り方を歌いながらの踊りとかあって、単調で伝統芸能的な古舞踊だと思っていた(何の根拠もない勝手な想像)だけに余計に楽しかった。その後に嵐山の「」で懐石。上等な母の日だった。
    - 今の車に乗り換えて初の車検。ちょっとだけ安くしてもらって152,000円。少々高い気もするがバッテリーも換えたんでしょうがないか。
    えーっと、とりあえずそんなもんか。・・・あ、昇級した。が、昇給はほとんどない。(笑)